カスタマーハランスメント対策の実務策⑫

常習的に難渋な相手の電話、4回目の対応からは無視をする。但し、そのための準備・手順を守る

常習的に難渋なお客様がかけてきた電話には、4回目の対応からは、その電話を取らなくて良いという手順がクレーム対応にはあります。その場合、相手の電話番号がわからなければ、取ってしまうことになり、難渋な相手の対応を遠ざける手順を実行することが不可能となります。

『この電話はつなぐことができません。電話番号の頭に186をつけておかけ直しください』という音声を流すことで効果が表れることの1つは、「それなら、もう、いいや」と思って電話対応を放棄してくれることにあります。良くない作為をもって非通知設定をしている人もいますので、その人たちの悪い行動への動機を削ぐことができるというわけです。逆にいうと、相手は、そういう点で、ゆるい企業が、不当な客を防御する意識が高い企業かを図ってもいます。後者なら、もう自分から無駄な交渉はすることはやめようという動機になります。

企業は、自分達を、自分達で守る。そのために社会はいろんなシステムや、仕掛けの仕方を用意しています。それをしっかりと使いこなすことが、カスタマーハラスメントに合わない会社にするために必要なことです。